廻天百眼三発目本公演
2006年11月17日〜19日公開作品
「極楽鳥×変身前夜」は実験劇である。
大島朋恵の独り芝居「変身前夜」と、詩吟オペラ「極楽鳥」。
二本の芝居を一つの舞台、一つの時間で全く同時に上演した。
「御霊祭御祭騒」でスペクタルを、「土竜ーもぐらー」で文学を体現した廻天百眼はこの芝居、
「極楽鳥×変身前夜」で文学とスペクタルの同時上演を慣行したのであった。
夢と現実の境界劇。メタモルフォーセの真実。
監禁された少女の脱出せんとする力、極楽鳥の力を得んとする王子と巫女達の解放への力。
やがて観客達は監禁された少女のように、王子は舞台の中に、観客は劇場の中に、
そして日常は巨大な檻の中に閉じこめられた、或る一つの独り芝居でしかない事に気付かされる。
剣劇の中で哲学が語られ、嵐の中で笑う者がある。
廻天百眼の大スペクタル文学舞台、「極楽鳥×変身前夜」
「芝居はおわりだ。」