金原沙亜弥 卒業

2011年3月の『存ぜぬ快楽』から劇団員として活躍してきた金原沙亜弥が、当公演をもって廻天百眼を卒業いたします。
より多種多様な舞台へと挑戦していくために、一人の俳優として、活動していくこととなりました。


この度、金原沙亜弥は廻天百眼を卒業します。
自分の本当にやりたいことは何なのか、自分が廻天百眼にいる意味について沢山悩みました。その結果、自分はまだ百眼以外の舞台にも出演し、本当にやりたいことをもっと追求して行きたいと思い、廻天百眼を脱退し、一人の役者として活動していくことを決断しました。
金原として最後の舞台「冥婚ゲシュタルト」は、苦手な部分に挑戦したり、今迄の悔しいと感じた部分をぶつけ、乗り越えられた作品であり、かなり思い入れの強い作品です。今回は更に美しく、激しく、狂おしく、今迄で一番だと胸をはって言えるような最高の景色をお届け出来たらよいなと思います。卒業だから来てよねっていうことは別にありません。ただ、いつも通り全力ですので、来てくださると嬉しいです。
6年間、応援してくださった皆様のおかげで、今こんなにも舞台が好きで、役者を続けたい、役者としてもっと成長したいと思うようになりました。少しでも、舞台でその成果を見せることで、皆様への恩返しとなればいいなと思います。
辛いときも嬉しいときも一緒だった石井さん、毬子さん、紅夜さん、ざっくん、ユウキくん、関わってくれた皆様、全く寂しくないといったら嘘ですが、この選択は廻天百眼と自分の新しい一歩であり、この6年間無駄なことなんて一つもなかったと思います。
これからも廻天百眼と金原沙亜弥をよろしくお願いします。今まで本当にありがとうございました。

金原沙亜弥

金原沙亜弥は『存ぜぬ快楽』で準ヒロイン、『少女椿』ではカナブン、『鬼姫』では主役、『奴婢訓』『冥婚ゲシュタルト』『屍のパレード』では主役のうちの一人を演じてきました。また、裏方としても、廻天百眼の要である操演と特効を一手に担い、近年では小道具も手がけるなど、劇団員として、まさしく廻天百眼の一部を造ってきてくれました。
非常に努力家で研究熱心で、公演の度に上手くなっており、稽古時間外によく自主稽古をしているのが印象に残っています。
私は、俳優とは、台本を読み解き、観客に想起させるべき感情を正しく選び、それを声と動きで表現する仕事だと考えます。金原はその点についてとても正確で、出すべき音階、取るべき間、自身のカタチについて、深く深く稽古します。きっと、どんな舞台に出ても活躍できるでしょう。また、廻天百眼におきましても、退団のその日まで絶え間ない努力を続け、最後の舞台を素晴らしいものにしてくれると信じています。
ファンの方々からは、悲しみもあると思われますが、どうか、今後も様々な舞台へと出演する金原を支えてあげてください。宜しくお願いいたします。

石井飛鳥

金原が研究生だった頃のこと、実はあまりよく憶えていない。「私、嫌われてる?」というのが、彼女から受け取った第一印象であった。
(実際は極度の人見知りなだけだった)
ましてや、正団員になるとはゆめにも思っていなかった。
金原が団員になってからというもの、専門学校でしっかり身につけた基礎に基づく確かなちからが頼もしくもあり、全く基礎がしっかりしていない私は羨ましくもあった。
慣れると人懐っこくて、物事をきちんと考えられて、確かな技術も、人を惹きつける魅力も、勿論美貌も持っている。
卒業するんだね。今まで本当にありがとう。
君なら何処でもやっていけるよ。

偶には思い出せよ。

紅日毬子

『ナッチの卒業』と聞いて驚いた人沢山いると思いますが、ボクらも未だに実感がないのが現状です。

先日も事務所で紅夜さんとワインを飲みながら「なーにが『卒業』公演じゃー!俺らは認めんぞー!こんなもん『中退』じゃ!『中退公演』じゃー!」と悪態をついていました。
まあ、でもそんな事言ってても仕方が無いし、可愛い妹分の卒業を見守ってやりましょう。進む道は違ってしまえど、たまにはまた交差する事もあるでしょう。
これからの君と、これからのボクらと、これからのみんなの為に此処で一度お別れをしよう。

『さよなら、またね』

桜井咲黒

日常的に私の頭や手を噛んできたり、眠っている私のお腹の上にダイブしたり、私の大事な天むすの天麩羅を奪っていったり、道で拾ったちくわぶを私の家の冷凍庫にそっと隠していったり、私の背中と座椅子の間で歯磨きをしながら喋ったり、人の携帯で大量に変顔の自撮りをしたり、私のお尻を枕にして眠ったり、私が風邪を引いたら蜂蜜生姜湯を作ってくれたり、そんなナッチと過ごす毎日は、とても楽しかった。
ナッチが百眼から居なくなってしまうのは凄く淋しいけれど、ナッチ自身の決めた道。必ず、幸せになって下さい。応援しています。
残りの時間は短いけれど、思い切り楽しもうね。

君達が待っていてくれる限り、私は、私達は、廻天百眼という、君の為の、私達の為の世界を、生き続けます。
今まで有難う。そして、これからも宜しくね。

愛している!

十三月紅夜

百眼に関わって2年半。団員になって2年弱。
僕も少し人見知りなのですが、なっちとは、最初の1年ほとんど話した記憶が無い。
嫌われてるんだなと、思っていたので、超人見知りなんだと気がつくのにも、時間がかかりました。
二人で作業してるときはお互い無言。
ちょっと仲良くなったかな?という日があっても、次に会うと、また元に戻っているのです。
その繰り返し。
最近ようやく、冗談とか言ってくれるようになりました。
二人で作業してるときも喋るようになりました。
と、思ったら卒業…。

ばいばい。
またどこかで会うでしょう。
そのとき、元に戻っていないといいなあ。笑

ワタナベユウキ

金原沙亜弥は7月以降、ソロ活動を勢力的に行って参ります。
今後とも金原沙亜弥、並びに廻天百眼を宜しくお願いいたします!

虚飾集団廻天百眼